ひさおくんRの毎日

サイトウキネンフェスティバル松本のコンサートを聴く

今回の一泊二日のコンサート鑑賞は、先日行ったオペラの様な妻の仕事がらみ

ではなく、純粋に「観賞客」として、二人で楽しむために計画したものだ。

往路の車の中からでも雰囲気が違った。いつも音楽CDを聴きながら走るが、

今回は、なんとなく「遊び」気分にさせる。クラシックコンサートへ行く

のに、全くクラシック曲は選ばない。ポップス、ロック、フラメンコ、

エバーグリーン曲などを選びながら、軽快に車を進める。

目指す長野県松本市は、近くに安曇野、上高地など観光地が多い。

コンサートは午後七時からなので、たっぷり時間がある。松本インターを

下りて、安曇野のわさび農場に行くことにした。この農場は、観光バスの

停車地にもなっていて、広々とした場内は一時間ほどで巡回できるように

なっている。しかし、わさび製品の「売り場」は混雑して大変な賑わい

だった。とにかく安曇野の空やわさび田の広さ、流れる水の美しさを満喫

出来て、爽快な気持ちになれた。

そこから、松本市に入りホテルブエナビスタにチェックインした。温泉は

別な所にあり、コンサート後のお楽しみとなった。

 今回のコンサートの演目は、①モーツァルトの交響曲33番(私は聴いた

事が無い)で、YouTubeで33番を拾い出し、おさらいをしておいた。

②リゲティ、フルート、オーボエと管弦楽のための二重協奏曲(まるで

聴いた事が無い。これは日本初演となっており、さもありなんである)、

③R.シュトラウスのツァラトゥストラはかく語りき(映画「2001年宇宙

の旅」でヒト猿が道具となる骨を天空に投げ上げた時、場面が変わり、

骨だったものが宇宙船に変化する重要な所で挿入されていた曲)、

でも全曲は聴いたこと無いなぁ。

というのがコンサートを聴く前の感想だった。会場の松本文化会館は

市内にあるが、車が渋滞気味で中々進まなかった。それもそのはず

このコンサートを目指す車だらけだったのだ。会場近くの大渋滞を

過ぎて、どうにか駐車場に車を止めることが出来た。

①モーツァルト交響曲33番は、YouTubeで聴いた時の弦楽器編成が

少なかった(12名くらい)せいか、今回のは、その倍はあろうかという

(ヴァイオリン・ヴィオラで20名以上)編成だったので、音の厚みを

体感できるかなと思った。始めは「静かに」というか「弱い」感じで

来たので、いつ、モーツァルト独特の軽くて厚みのあるキリッとした

粒立ちの良い音色になるのか少々不安になった。だいたい第二楽章

くらいから、モーツァルト本来の音色になって来て、良かった。

次の②リゲティという人は1923年ハンガリー生まれ、現代音楽家の

一人である。音楽の先生がシュトックハウゼン、弟子がジョン・ケージ

だから推して知るべしである。房状和音(ミクロポリフォニー)の推進

者で、ブドウの房のように沢山の和音を同時に醸し出し、不思議な音響

効果を狙うという音楽だ。この人の音楽も映画「2001年宇宙の旅」との

関係が大ありだった。映画は私も高く評価するものだが、挿入曲では

「美しく青きドナウ」と「ツァラトゥストラはかく語りき」が最高に

良かったと思う。ところが、恐怖感・不安感・嫌悪感を呼び覚ます曲が

随所に現れる。元々、スタンリー・キューブリックは自己の他作品で

組んだアレックス・ノースを作曲担当として起用していた。しかし、

アレックスは過労により途中で倒れてしまった。そこで、既存の作品

が沢山使われることになった。名曲だった部分は成功したと思う。

恐怖や不安感を覚える木星や月の場面では、その頃、無名に近く

新進気鋭だったリゲティの「レクイエム」等の現代音楽作品が三曲以上

使われている。本人の了解も得ず、連絡も無しに使ってしまったのだ。

リゲティに印税が払われるようになったのは1990年代に入ってから

だったという。

ところで②のリゲティ作品は、私に言わせると「ヨーロッパの四谷怪談」

という感じであった。ただ、演奏者にとっては難曲だったと思う。

おどろおどろしい音が折り重なるように流れて、心地の良いものでは

なかった。メインのフルートとオーボエ奏者(二名とも外人)は二度の

アンコールに応え、別のクラシックを気さくに演奏してくれた。

さて、③のツァラトゥストラはかく語りきだが、現代でもデオダートが

16拍子でアレンジするなど派手な印象の強い曲だ。初手から景気のいい

音楽が流れ、R.シュトラウスらしく勢いよくかつメロディアスに攻めて

来るのかと思ったら、なんとなく尻すぼみな感は免れず、最後の手前で

大音響になる所があった程度で、「序奏で全てのエネルギーを使い果たし

たのかシュトラウス」と叫びたくなった。原作
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ニーチェの哲学書に飲まれた

ような交響詩であった。①~③まで終始、端正な指揮っぷりを示して

くれた大野和士氏と演奏者の方々に拍手を送りたい。
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by domaosaz | 2013-09-07 20:17 | 旅行記
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